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税金・社会保険料の滞納

社会保険料の滞納がある会社のM&Aで気をつけること

社会保険料の滞納は、税金の滞納とは少し性質が異なります。M&Aで見落とされがちな注意点を整理します。

この記事のポイント

徴収するのは年金事務所税務署ではなく日本年金機構が徴収し、滞納には延滞金が加算されます。
従業員の権利に直結する未納は従業員の年金記録などに関わるため、買い手が特に気にする点です。
分納相談という正規の道年金事務所に相談すれば分割納付が認められる場合があります。

社会保険料の滞納は「誰に」「何が」問題か

社会保険料(健康保険・厚生年金など)は、税金を集める税務署ではなく、日本年金機構(年金事務所)が徴収します。滞納すると延滞金が加算され、督促や、最終的には財産の差押え(滞納処分)に進むことがあります。この流れ自体は税金の滞納と似ています。

ただし社会保険料には、税金とは違う側面があります。保険料は従業員と会社で折半して負担するものであり、会社が納めていない分は、従業員の将来の年金記録や保険給付に関わりかねません。つまり、単なる会社の債務にとどまらず「従業員の権利」に直結する問題として見られます。

買い手が社会保険料の滞納を気にする理由

M&Aで会社ごと引き継ぐ株式譲渡の場合、未納の社会保険料は会社に残ったまま買い手に引き継がれます。買い手は、こうした「表に出にくい負債(簿外債務)」を非常に警戒します。デューデリジェンス(買収前の調査)で必ず確認され、金額が大きければ価格の減額や、取引そのものの見送りにつながることもあります。

一方、事業の一部だけを切り出す事業譲渡では、引き継ぐ対象を契約で定めるため、扱いが変わる場合があります。どのスキームが向くかは、滞納額・事業の状況によって異なるため、専門家と設計する必要があります。

  • 社会保険料の未納額・延滞金の総額
  • 年金事務所との分納・猶予の相談状況
  • 未納が従業員の記録に与える影響
  • 労働保険(雇用保険・労災)の納付状況
  • 未払い残業代など他の簿外債務の有無

放置せず、正規の相談を並行する

社会保険料の滞納は、放置するほど延滞金がふくらみ、差押えのリスクも高まります。まずは年金事務所に相談し、分割納付(分納)や猶予といった正規の制度を検討することが基本です。こうした整理を進めながら、事業を引き継ぐ道を並行して探ることができます。

diletto は相談窓口として、社会保険料の滞納を踏まえて動ける地域の専門家をご紹介します。保険料の具体的な取り扱いは社会保険労務士・税理士など専門家の判断によります。まずは現状をお聞かせください。

※ 本記事は一般的な情報提供です。税務・法務・会計の判断は専門家にご確認ください。diletto は M&Aの相談窓口として、ご状況に合った地域の専門家をご紹介します。

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